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みずからがゴッホも肖像画に扮するセルフポートレイト写真「肖像/ゴッホ」(1985年)以来、約20年間にわたり続行されている、
モリムラの中心的シリーズ。美術作品との出会いは、「鑑賞/見ること」、「制作/作ること」、「研究/読むこと」などさまざまだが、
モリムラは「見ること」でも「作ること」でも「読むこと」でもなく、自分自身が美術作品に「なること」で出会おうとする。
「なる」過程で、数多くの発見があり、それらを盛り込むことで作品を仕上げてゆくため、参照した原画との「似ている」部分よりも、む
しろどうアレンジを加えているかが重要となる。その意味で、モリムラの「美術史シリーズ」は、美術作品の創作という方法を通じて展開
する、一種の美術批評であるともいえる。1989年以降、複数の登場人物が登場するばあいなどには、コンピュータによるデジタル合成
が試みられるようになった。
個展「空装美術館/絵画になった私」(東京都現代美術館、京都国立近代美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/1998年)のほか、多
くの海外展にも出品されてきた。
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