所員レポート: ヨコハマトリエンナーレ2014 内覧会・初日
少し時間が経ってしまいましたが、7月31日に開催されたヨコハマトリエンナーレ2014 内覧会、8月1日の初日に行ってきました。
写真とともにレポートをお送りします。
第1会場の横浜美術館。ヴィム・デルボアの《低床トレーラー》がお出迎え。
本展は、2つの序章と11の挿話で構成されています。会場内では森村本人が見どころを案内する音声ガイドも有料貸出されています。
ぜひ、森村の言葉を聴きながら、展示室をまわってみてください!
第3話「華氏451はいかに芸術にあらわれたか」展示室内では「Moe Nai Ko To Ba」リーディングパフォーマンスが始まりました。
各国の言語の朗読に、観客も静かに耳を傾けます。
階段状の台の上に設置されたたった一つの本。写真は森村作品の頁。
アーティステック・ディレクターの森村は、まず記者会見に登壇。
展覧会のテーマ「忘却」におけるメッセージ、ヨコトリ展示作品への愛情、良い芸術を届けたいという強い思いを語りました。ひらがなカタログも森村自身から紹介。
記者会見後は、美術館グランドギャラリーに鎮座するマイケル・ランディ《アートビン》のパフォーマンスがスタート。失敗作を捨てる芸術のゴミ箱に、まずは森村が投棄!大きな筒を運んでいます。どんな作品でしょう?
階段を登り、ゴミ箱の上で作品を広げると、巨大な画面にグランドギャラリー内ではどよめきが!某美術館の開館記念展で発表したシリーズのうちの一点が、、、!投棄後は森村もアーティストの皆さんもなにかスッキリしたような清々しい表情をされていました。
第2会場の新港ピアへ。海に向かって忘却の旅の終幕への向かいます。
森村がときどき日記で紹介した大竹伸朗氏の作品。
夕方からはレセプションが開催されました。
森村がスピーチ。「今、お腹が空いています。喉も渇いています。でも、皆さんはこの展覧会を見て心は満たされていると思います。」会場内、温かい拍手!
出品作家の皆さんと。長い一日、本当にお疲れ様でした!
翌日8月1日に、ヨコハマトリエンナーレ2014開幕、初日を迎えました!
前日に引き続き、この日も森村が作品を投棄!
あっという間に作品が底へと落ちてペシャンコに!
この後も作家さん、学生の皆さんが次々と投棄し、アートビンの中は一気に失敗作が積み重なりました。
内覧会、初日のパフォーマンス経て無事に開幕した、ヨコハマトリエンナーレ2014。
鑑賞者一人一人がじっくり作品に向かい合えば合うほど、心に残っていく展覧会になっていると思います。
芸術の表面だけではなく、側面、そして背面まできちんと見続けて行くことで、作品の姿かたちが消滅しても、創り手がこの世からいなくなってしまっても、私たちの心に生かし、未来へと伝え続けていく大切さ。適切な表現か分かりませんが、そんなことを所員はこの展覧会から感じ取りました。
ぜひ皆さんも会場に足を運び、忘却の旅へと出掛けてみてください!