本日よりヨコトリ日記 No.1:2014年6月1日から11日
ヨコハマトリエンナーレ開幕まで、2ヶ月を切った。
4月に開催した第四回記者会見を終えて後、スタンリー・ブラウンからトリエンナーレ事務局に直接連絡がはいり参加を表明。あきらめかけていたスタンリー参加がやっと決定した。ジョン・ケージのオリジナル楽譜も記者会見後にほぼ決定。タリン・サイモンもなんとか参加条件をクリアできそうである。こうして、まだ記者会見では発表されなかった重要な作家も次第に出品が可能になり、なんとか予想通りのラインナップが確定されそうで、ちょっと安心。
5月25日、福岡アジア美術館でトーク。司会は黒田雷児さん。6月5日、京都精華大学でトーク。6月9日、建畠さん来訪。資生堂「花椿」誌へのヨコハマトリエンナーレに関する寄稿のためのインタヴューのため。どんなことを書いていただけるか楽しみだ。
6月11日、大竹伸朗が作品を制作しているという大阪の工場に見学に行く。
巨大な作品だ。
*写真1は大竹作品全景
まだこの作品に、蛍光灯やシャンデリアやミラーボールがつくという。
蒸気が出たり音がなったりもするという。船の廃材、世界各国で集めた絵はがきや家族写真、解体したフェリーの船着き場で出た廃材などの無数の素材が組み上げられて出来ている。
*写真2は作品の部分写真
世界各国から「忘却物」が漂流し集積し、一冊の本のような形になった作品であるが、乗り物とも動物とも見える、想像力をかきたてる作品である。
作品の写真を見た私の知人のひとりは、これを「忘却の玉手箱」と評した。
*写真3は作品の内部に仕組まれた小部屋。大竹が集めた世界各国の家族写真などがぎっしりと張り巡らされている。ここにシャンデリアや畳も持ち込まれるらしい。
マイケル・ランディの巨大な芸術のゴミ箱(=忘却の容れ物)にはじまり、大竹伸朗の巨大な忘却の玉手箱に終わるヨコトリ2014。
自分でいうのもナンだが、なかなかいいかもしれない。
*写真4は大竹作品前でのツーショット