ちくま
2012年 2月号 第491号 筑摩書房 (執筆・連載)
[美術、応答せよ!] :「表現者として震災に向き合うのは可能なのでしょうか」
福田美蘭(美術家) p22-25。
森村が美術についての質問にお答えします。第2回は、福田美蘭さんの質問に答えます。
月別アーカイブ: 2012年1月
2012年 2月号 第491号 筑摩書房 (執筆・連載)
[美術、応答せよ!] :「表現者として震災に向き合うのは可能なのでしょうか」
福田美蘭(美術家) p22-25。
森村が美術についての質問にお答えします。第2回は、福田美蘭さんの質問に答えます。
2012年 3月 (執筆・連載)
『生誕100年 ジャクソン・ポロック展』
絵画におけるヒエラルキーを平たくしたポロックの“アクション・ペインティング”、p142-143。
2012年 1月22日 (執筆・連載)
書評 : [視線] 花森安治のデザイン 『暮しの手帖』創刊から30年間の手仕事(暮しの手帖社編、暮しの手帖社)
画廊と『日常』出版記念展
場 所 : SOH GALLERY K3 (東京・吉祥寺)
(TEL:0422-27-2240)
会 期 : 2012年 1月14日(土)~22日(日) *会期延長 29日(日)まで
25日(水)休廊
出展作 : 《花と包丁》
1月9日
関空からお昼前の便でシンガポールに行く。約6時間で夕方にはシンガポールに到着。
(写真1)上空からのシンガポール。停泊する船の数に圧倒される。経済が上昇気流にある証拠である。
空港で、眞田一貫、佐谷周吾、ロザリンの三氏が出迎えてくれる。
イッカンアートギャラリーへ直行。運送会社ヘルトランスの倉庫を改装した、巨大なギャラリーである。ここに私は、4点の壁に投影する映像作品、液晶ディスプレイを用いた作品2点、大きな写真作品3点、小型作品約10点を展示した。とはいっても、12月中に行われた展示は、マドリードでの個展展示とかぶっていたため、私自身は立ち会えなかった。だから今回、はじめて空間と展示を見る結果となった。
すばらしい展示だった。細かな点を直せば、さらに質は上がるだろう。10日の午前に展示の最後の仕上げをすることに決め、この日は終了。みんなで夕食に行く。
(写真2)展示風景。
シンガポール川ほとりのオープンテラスで、眞田さん推奨のチリクラブ(カニを唐辛子入りのスープに煮込んだ料理)などをいただく。カニは、スリランカ産にかぎるとのこと。
(写真3)チリクラブ、美味!
夕食の後、チャイナタウンに短いドライブ。もうすぐチャイナニューイヤー(旧暦の正月)である。チャイナタウンは特にイルミネーションも華やかになる。
1月10日
午前11時、イッカンアートギャラリーで展示の最後の仕上げ。ウーファーの岸本康さんが来てくれて、照明を完璧にしてくれた。ぐっと映像作品の雰囲気がよくなる。
(写真4)照明最終調整中
午後、シンガポール料理のチキンライスを是非食すべきとの、佐谷周吾氏の提案を受け、お昼御飯はチキンライスとなる。台湾のコレクター、ルーディ・チェン氏、シュウゴアーツの台湾オフィスのジェニーも合流することになり、ホテルマンダリンオリエンタルの洗練されたチキンライスとなる。
(写真5) ホテルマンダリンオリエンタルのチキンライス。日本のチキンライスはまったくの別物。
マンダリンを出て、シンガポール国立博物館に行く。オルセー展を観たあと、シンガポールの歴史をたどる資料展示室に行く。シンガポール統一の主人公、李光燿の動く記録映像が印象的だった。
午後6時半、ギャラリーに戻る。本日、オープニングパーティ。大勢の人が押し寄せる。シンガポールの日本大使、鈴木庸一氏にも来ていただき、スピーチをいただく。
個展のことは The Business Time紙や、The Strait Times紙など大手新聞にも大きく紹介されていた。
(写真6) 個展会場で多くの人々と写真撮影をする。
11時近く、やっと人がはける。それから関係者達と24時間営業のフードコートで夕食。
(写真7) フードコート情景
(写真8) 食したメニューのひとつ。
1月11日
午前中、個展会場でインタヴュー。
お昼は、マリーナベイサンズにある「ハイソサイアティ」という名前のレストランで、関係者一同と昼食。ここは、シンガポールの某アートコレクターの経営するレストラン。
(写真9) レストラン「ハイソサイアティ」での記念写真
三時から、マリーナベイサンズの地下に位置するコンベンションセンターで開催のシンガポールアートフェア/ART STAGE会場へ。立ちっぱなしでかなり疲れる。
夜8時、夕食は、エスプラナードの中華料理店、「ノーサインボード」。文字通り、看板の出ていない中華料理店なのだが、店内は満員だった。総勢9名で楽しく食事を終了。
その後、夜のシンガポールを徒歩でホテルに向う。途中、シンガポール名物のマーライオンの噴水に出くわす。今回は見る事がないと思っていたが、思わぬ機会を得た。
(写真10) 夜のマーライオン
1月12日
午前10時半、ラサール芸術大学のシアターに行く。
今日の午後、ここでレクチャーがあるのだが、その準備である。
行くと立派な劇場で、舞台裏にグラウンドピアノもあった。
突然、最後に上映する「海の幸」にあわせて、このピアノを生演奏することを思いつく。
午後12時半、レクチャー開始。
話をしながらパワーポイントでスクリーンにいろいろ映し出す。
100点の自作を音楽にあわせて上映するスライドショー、ビデオ作品「独裁者」、
ピアノ生演奏つきの「海の幸」上映もやり、無事終了。
終了後、日本語放送のシンガポールのFMラジオのインタヴュー。
大学で軽い昼食を終え、さて、これからいよいよ買い物である。
眞田一貫さんと奥様のミホさんとはここでお別れをする。
ミドリさんとユキさんという力強い味方に助けられ、アラブストリート、オーチャード通りなどでバティック、食品、ブランド物などを買いまくっていると、それなりの時間となる。フライトは午後9時過ぎ。
シンガポールという国の特殊性。サバイバル。国家体制。歴史。人々。様々、考えさせる旅だった。
1月13日
午前5時過ぎ、羽田着。ここから新幹線で京都駅。京都駅からタクシーで、京都文化博物館に直行。本日午前10時から、京都美術文化賞記念展オープニングのテープカットがある。じつは前日12日は、その展示だったのだが、私はシンガポールだった。作品数が足りず、家からまたとってくるというようなこともして、大騒ぎの展示だったと後で聴く。しかし、おかげさまで、すばらしい展示になっていた。感謝。
11時に移動。中信美術館にて、京都テレビの取材。その後、関係者とお昼御飯に晦庵河道屋の芳香炉。
帰宅は夕方。
シンガポールでは、なにかと寝不足だった。やっと快眠。
2012年1月12日 (執筆・連載)
クロスボーダー REVIEW
美術家・森村泰昌が見た映画 「果てなき路」
2012年1月8日/Akio Nagasawa Publishing/¥5040
2011年3月にBLD GALLERYにて開催された森村の個展「肖像経済」。この展覧会と合わせて計画されていた作品集がついに発売されました。
上記の展覧会のために制作され、この作品集でしか見ることが出来ない新作も収録されています。