「その他」のチカラ。―森村泰昌の小宇宙―
2010年11月/Akio Nagasawa Publising/¥1890
2010年11月~2011年3月に兵庫県立美術館にて開催の展覧会 「『その他』のチカラ。―森村泰昌の小宇宙―」のカタログとして出版。
いわゆる「主要」作品とは異なる、「その他」と分類された知る人ぞ知る作品群が網羅できる一冊。
展示作品の図版はもちろん巻末には「森村泰昌が語る『その他』の思い出」として、自作解説も収録。
月別アーカイブ: 2010年12月
2010年11月/Akio Nagasawa Publising/¥1890
2010年11月~2011年3月に兵庫県立美術館にて開催の展覧会 「『その他』のチカラ。―森村泰昌の小宇宙―」のカタログとして出版。
いわゆる「主要」作品とは異なる、「その他」と分類された知る人ぞ知る作品群が網羅できる一冊。
展示作品の図版はもちろん巻末には「森村泰昌が語る『その他』の思い出」として、自作解説も収録。
2010年 12月19日 (執筆)
書評: 白井晟一 精神と空間 (白井晟一著、青幻舎)
2011年 2月号 (執筆・連載)
ART 美術の見方、美術の話。
『レンバッハハウス美術館所蔵 カンディンスキーと青騎士』展 p138-139。
12月8日・9日に行われました、森村出演のイベントをご報告いたします。
まず8日(水)は、gallery αMにて「複合回路」Vol.5 青山悟展の関連イベントが開催されました。
青山氏と氏の祖父・青山龍水の作品に囲まれた空間で、リラックスした雰囲気の中2人のトークはスタート。
冒頭は森村の「まねる美術史」展と今回の青山氏との展覧会と通じ合う点から始まり、次第に話の流れは森村が青山氏の美術をめぐる生い立ちを聞き出すという展開へ。
両者の自身の過去へとリンクした試みから発生したトークは、美術への思いが世代を超えて共鳴できたかのような温かい空気に包まれていました。
gallery αMのブログでも当日の様子が掲載されています。
翌9日は東京藝術大学にて特別講義「 戦場の頂上の芸術はどこへ行くのか 」が開かれました。
「なにものかへのレクイエム」シリーズから三島由紀夫や「独裁者」の映像作品の上映を交えながら、
森村の中での映像作品への取り組みにおける変化が語られました。
また、対談相手の山本和弘氏がドイツ美術の研究を行っている点からも、自然にヨゼフ・ボイスについての話題になり、レクイエムシリーズを通じて写真表現について奥深い考察を展開していきました。
美術大学のスペースで行われた2日間のイベントは、森村から次世代の表現者たちへメッセージを送る機会にもなったでしょう。
平日にも関わらずお越しくださった皆様、どうもありがとうございました。
現在、兵庫県立美術館で開催中の展覧会「『その他』のチカラ」
の関連事業としてスペシャルトーク+関連作品上映会が開かれ
ます。
日 時 :2010年12月12日(日) 午後2時~3時30分
場 所 :兵庫県立美術館 ギャラリー棟1階 ミュージアムホール
出演者 :森村泰昌氏 x 小吹隆文氏(美術ライター)
当日11時より整理券を配布します。聴講は無料です。
関西の現代美術に詳しいベテラン美術ライターの小吹さんと
森村とのトークは興味深いものになりそうです。ファンの方は
是非兵庫県立美術館に集合願います。
2010年 12月9日 (執筆・連載)
クロスボーダー REVIEW
美術家・森村泰昌が見た映画 「白いリボン」
12月5日にBankART Studio NYK にて開催されました公演「リコンストラクション ラ・アルヘンチーナ頌」を観に行ってきました。
この公演は大野一雄フェスティバル2010の一環として行われ、氏の代表作である「「 ラ・アルヘンチーナ頌」を現代のアーティストによって再構築する試みでした。
森村は、及川廣信氏、小沼淳氏に続き三番目に登場。
金髪のウィッグに、花で飾られた帽子を被りメイクを施した森村は、三島由紀夫の「盾の会」の制服に身を包んでいました。まず森村の目の前に置かれたグランドピアノで鍵盤を弾き始めました。静かに徐々に激しくなっていく演奏に観客は耳を傾けます。
演奏が止み、森村の姿が消えるとバックの壁面4面に映像が流れてきました。
今回の公演のために制作されたパフォーマンス映像です。映像の中で森村は、森の中、暗闇の空間と踊り続けます。最後には、グランドピアノが置かれた空間で踊り、在りし日の大野一雄を彷彿とさせました。
4番目にKENTARO!!氏が登場し、約1時間に渡る公演は盛大な拍手とともに無事に終了いたしました。