11月28日
1945年にドイツのデッサウで撮影されたカルティエ・ブレッソンの写真をテーマに作品を作っている。
本日は写真に写る35名ばかりの群衆のスタジオ撮影。午前10時に大阪の夕陽ケ丘にあるサンスタジオ入り。準備を経て、午後1時に「群衆になる」人々が集合する。関西を中心とする美術関係者(キュレーター、ライター、記者、編集者、大学や高校の先生、写真家、映像作家等々)が一堂に会する。いつもは、観客から見られる作品や展覧会を制作企画する側の人々が作品の中に登場し、観客のほうを見つめ返すような視線の構造が感じられて、その逆転が面白く作品化されるかもしれない。
撮影終了後、美術手帖の編集長、岩渕さんと打ち合わせ。
*写真は、元になった写真と撮影した群衆写真のコピーと配役を記したメモ
夜、夢を見る。
私のところに殺人を犯した犯人が来る夢である。しかし唐突にやってきたのではない。私は犯人をおびき寄せる画策に協力しているのである。殺人者は生真面目な表情と服装の40歳前後の男だった。この「画策」はその後どう展開したか覚えていない。犯人は捕まったのかどうか‥‥。いずれにしてもこのプロジェクトは、ちょっとハラハラドキドキさせるおもしろいものであり、同時に危険が伴う怖さもあった。