10月31日

091031今年春に他界された私の高校時代の美術の恩師、佐々木節雄先生の遺作展が大阪の藤井寺美術サロンで今日からオープン。
今日は、美術クラブの中核を担う、額田晃作、増地保男の両氏と詩人で佐々木先生のご子息であう佐々木幹郎さんの三人のトークショーがあった。
その後、高津高校OB、OGによる集いがあった。
こうしてたくさんの人々が集まるということが、佐々木先生の何であるかを表しているが、それらたくさんの人々は、それぞれの絵を描き、それぞれの人生を歩んでおられる。佐々木先生は当然自分の価値観をお持ちだったが、それを押しつけることはまったくなかった。だからみんなそれぞれに育った。でもこうしてその「それぞれ」はひとつところに集うのである。この絶妙なるハーモニーは美しい。
*写真は遺作展会場風景。佐々木先生のお人柄はよく語られるが、これからは、それに加えてその画業に対する評価も語られるべきである。作家論、作品論である。先生の生前にそれを為す事を怠った事を、今私は悔いている。