季刊・プリンツ21
2009年 冬号 9月25日発売 (執筆・連載)
露地庵先生の露地カル・ミステリー・ツアー 第61回
露地派な私の独り言 「切手芸術」、p104-105。図版は「切手になった私 モナ・リザ」。
2009年 冬号 9月25日発売 (執筆・連載)
露地庵先生の露地カル・ミステリー・ツアー 第61回
露地派な私の独り言 「切手芸術」、p104-105。図版は「切手になった私 モナ・リザ」。
高松市美術館のキュレーター牧野さんが来る。来年7月から開催予定の「第一回モリエンナーレ/「私」美術史」の打ち合わせである。私の昔の作品も出品するので、いろいろ見てもらう。高校生の頃の紙切れの落書きまで捨てていない。それらがやがて陽の目を見るなどとは考えた事もなかった。しかし今ひっぱりだしてきて改めて見ていると、なかなかおもしろい。捨てることが大事だと人はよく言うが、粘り強くしがみつくのも大事なのかもしれない。
*写真は1970年代に描いた大作2点。キャンバスにエアブラシで吹き付け技法。
誰かが捨てた路端の植物が、誰も世話をしないのに大きく育ち花をつけた。
あまり好きな花ではない。おおぶりで品がない。しかしたくましい。
*写真は路端でかってに育った花
台風が大阪を直撃する可能性があったので、「寺田園」2階のビニールテントをあげることにする。風が舞い込めば吹っ飛んでしまうかもと危惧されたからである。「寺田園」とは、以前父親が開いていた緑茶の店で今は廃業。家屋は戦前からのもので、ほんとうはテントどころか、台風が直撃すれば家自体が危ない。
が、結局台風は来なかった。テントをあげた時、バリバリと音がした。長らく放置したままだったのでビニールが硬化していたからである。
*写真は畳んだ2階のテント