2009年9月8日
夢を見る。
私は誰かと話している。こんな話だ。
「内なる太陽というものがあると思うんです。赤々と燃えるね。しかし内なる太陽なんて存在は、青空で輝くあのまぶしい太陽がないとありえません。内なる太陽は、外部の太陽によって火を灯すわけです」
すると、聞いていた人が質問した。
「目の見えない人にとって、内なる太陽とはどういったイメージなんでしょうか。外部の太陽を視覚的にとらえない場合、内なる太陽を人はどのようにして獲得するのでしょうか」
「私は視覚芸術にたずさわる人間です。視覚は人の優れた能力です。しかしそれがあまりに特化しすぎた結果がもたらす不幸というものが、確かにあります」
私は冷や汗を背中に感じながら、しどろもどろ答えた。
*写真は近所の忘れられた看板