月別アーカイブ: 2009年7月

2009/07/28

2009年7月27日

京都国立近代美術館の「野島康三/ある写真家が見た日本近代」展の内覧会に行く。京都新聞からの依頼で近々一文を書かねばならないので、記者会見にも参加する。
美術館の河本信治さんからの御依頼で、いきなりレセプションパーティの乾杯の音頭をとらされるはめに。
展覧会出品作で一番気になったのは、ひんぱんに被写体として登場して来る「モデルF」という女性である。野島の代表的なポートレイトといえば、女優細川ちか子を撮ったものが有名だが、あれはあまり野島的ではないような気がする。やっぱり野島は「モデルF」であろう。


展覧会:おもろいやつら―人間像で見る関西の美術

  場所: 徳島県立近代美術館・展示室3
  会期: 2009年7月18日~8月30日
 出展作: 少年Ⅰ~Ⅲ

関西地方で使われている「おもろい」という言葉は、単に面白いということではなく、複雑なニュアンスも含んだものです。そして、国内外を問わず評価を受けている、関西を拠点としている作家たちの作品にも、また様々な「おもろさ」を見つけられるに違いありません。この展覧会は、当館の「20世紀の人間像」というテーマを、さらに「関西の美術」という切り口で見ることによって、コレクションの新たな魅力を発見しようとするものです。


2009/07/27

2009年7月24日

御前崎近辺の砂丘にて090724朝6時起床。7時過ぎホテルチェックアウト。岸本さんと、静岡の掛川に行く。
ここからレンタカーを借りて、御前崎にロケハン。こちらも昨日の草月ホール同様、「硫黄島」をテーマとした映像作品のためのロケハンだった。雨が降ったかと思うと晴れ、晴れたかと思うと雨になるという砂丘のあちこち数カ所を、まさに「行軍」。
掛川から名古屋まで「こだま」、名古屋からは「のぞみ」に乗り換え、やっと大阪にたどりつく。
連絡がはいり、21日22日と連続で合成したデジタルデータ、ハードディスクに問題が生じ、大部分が壊れたという。コンピュータはなにが起こるかわからない。


2009年7月23日

伝説の赤いベーゼンドルファー/草月ホールにて090723朝から草月会館に行く。草月ホール見学のためである。「なにものかへのレクイエム」展のラストを飾る「硫黄島」をテーマとした映像作品のためのロケハン。カメラを回す岸本康さん、かつて草月にいて、現在は写真美術館のキュレーターである藤村里美さんとホール見学。ホールの山口さんにていねいに案内してもらった。世界でも稀なピアノ、赤いベーゼンドルファーを見せてもらう。ジョン・ケージや武満徹が弾き、ヨーゼフ・ボイスもナムジュンパイクとのパフォーマンスで使ったという、戦後美術の証人のようなピアノでもある。ちょっと私も弾いてみる。このピアノを弾く映像のシーンは必ず入れようと、あらためて強く思う。
午後はカード会社の会員誌「てんとう虫」への執筆の打ち合わせ。編集を担当するアダックの井上さんと二時間近く話をする。
その後、新宿のエプサイトギャラリーでの打ち合わせ。今年8月28日から始まるエプサイトでの私の個展「魔舞裸華視/まぶらかし」の作品テストプリント、展示計画などについて、マトリックスの本尾さん、エプサイトギャラリー館長の鵜澤さんら7名ばかりで全体会議をみっちり。


2009年7月22日

昨日に引き続き、同所で合成作業。1945年のタイムズスクエアでの先勝パレード、藤田嗣治など。すべてが、20世紀という時代へのレクイエム。


2009年7月21日

合成作業中のデスク090721東京某所で、デジタル合成の作業を行う。来年三月から東京都写真美術館で始まる巡回する個展「なにものかへのレクイエム」のための作品。デュシャン、昭和天皇とマッカーサー、イヴ・クラインなどをテーマにした作品を仕上げる。


2009/07/18

卓上の都市・凱旋門

1[1]

 1984年

 ゼラチンシルバープリント

 20x14 cm